鈴蘭の私たち。

退屈




『結の好きなプリンセールになってたよ!』


LINEを開くと彼氏である健太からメッセージが届いていた。


付き合ってもう半年になるが、相変わらず優しい彼氏だ。


「でも別に私そんなプリン好きじゃないんだけどなぁ」


適当なスタンプを送り返しながら結は呟いた。


高校二年生になってすぐ付き合いだした健太だが、最近なんだが違うような気がしてきている。


嫌いになったわけでもないし浮気とかをされたわけじゃない。


ただなんとなくズレてるのだ。


あぁ、退屈。


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