壁にキスはしないでください! 〜忍の恋は甘苦い香りから〜


「……枝が」

(そんな、伸びた先が彼だなんて……)

「へぇ、こんな結果になるとは意外だなぁ」
「依久(よりひさ)くん……」

枝が伸び、絡みついていたのは――蒼依の弟、依久の枝であった。
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