ただ…傍にいたいだけ…
夏休みが後一週間で終わるという時、カケとナルに花火大会に誘われた。

「今年最後の花火大会だしよ!」
「行こうよ!」

「あぁ、そうだな」


会場でもある、海岸に来た俺達。
「女の子、連れてくりゃー良かったな!」
カケが言った。

「ナルは、珠樹(たまき)と来なくて良かったの?」
珠樹は、ナルの彼女だ。

「こんな遅くに出してもらえないよ?(笑)」
カケの言葉に、ナルが苦笑いする。

「あー、珠樹んとこのかぁちゃん?」

「うん、門限六時だもん」
「マジか!!?」

「うん。だから、写真撮って送ってあげようと思ってる」

「俺も、彼女欲しー!!」

「「うるせぇよ(うるさいよ)」」
カケの叫びに、俺とナルが声を揃えて言った。


「なんだよ、琉輝だって彼女………って、お前は雛葉さんが良いもんな!(笑)」
「フフ…」

「だからぁ!うるせぇよ」

カケとナルが、笑っている。



あぁ、そうだよ!!

俺は………



雛葉がいい━━━━━━!!!
< 4 / 38 >

この作品をシェア

pagetop