君に届け
教室に着いた後も、一通り今朝の出来事を聞いてもらった。
   




「うわぁ、それはドキドキする。」

「でしょー!!
 控えめに行って死にそうだった」


今でも思い出しただけで顔が熱くなる。





「今度さ、合宿あるって言ってたでしょ?」

「うん!隣の南高と一緒にあるよー」



「そこでさ、アピールしてみなよ」

「ん?」


綾からそんなことを言われるなんて思ってもみなかったので、すごくびっくりした。





「…今でもいっぱいアピールしてるつもりなのにぃ」
「しおのアピールは弱い!
 普通に後輩から慕われてるとしか思わんでしょ」

私の毎朝の決死のアピールを一蹴するあや。




でも確かに自分でも少し感じていたのだ。
先輩に意識して欲しくて、よく好きって言葉は口にしているが先輩自身が好きって伝えられたことは今の今まで一度もない。

『先輩と一緒の練習好きー』とか『先輩の射形好きー』とか・・・我ながら必死だ笑







「そう、、だね、そうだよね!
 アピールすべきだ!!
 私、弦先輩にもっとアピールして意識してもらいたい
 綾、お願い付き合って!!!」



「しょーがないなぁー、、、今度アイスね」


ニマニマしながら、こう答えてくれる綾はほんとに最高の友達だと思う





かくして、私たちの弦せんぱいに意識してもらうための作戦がスタートした













































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