目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました
4. 結婚式の前に
そのあと、持ち物のチェックや、両親への手紙を読む練習をしていたら、あっという間に1日が終わってしまった。


「ユカコ、明日は朝早いから、今夜も早めに寝ておこう」

「早いって、何時に起きるの?」

「新婦のヘアメイクやチャペルでの予行練習があるから、『8時半までに来てほしい』って言われてるんだ」


峰崎くんが壁掛け時計に目をやった。


「役所に婚姻届を提出してから式場に行くから、余裕をもって7時には家を出たいな。となると、6時に起きようか」

「えっ、日曜に婚姻届って出せるの?」

「役所は閉まってるけど出せるんだ。これ、教えてくれたのはユカコだけどね」


ほえー、高校生の私は知らなかった。


7年分、大人な私……


「会ってみたいな」

「へ? 誰に?」

「7年後の私に」


おいしいトマトスープが作れて、日曜に婚姻届を提出できるって知っている私……

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