目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました

受付を担当してくれるという友達は、新郎側と新婦側で2名ずつ来ていた。


新婦側の受付、つまり私の友達を見て、あっ! と驚いた。


「堀田くん!?」


つい3日前まで、同じ教室で授業を受けていた。


「おっ、綺麗じゃん」

「堀田くんが受付してくれるなんて!」

「当然だろ? 平林とは高校と大学の7年間も一緒だったし、何よりお前らの縁をつないでやったのは俺なんだから!」


堀田くん、が? 私と峰崎くんの縁を、つないだ……?


…………


あっ……


断片的な映像が、頭の中いっぱいに広がったスクリーンに映し出される。


大学の講義室で、スマホ片手に話しかけてきた堀田くん……


トイレの鏡の前でメイクを直し、手櫛で髪を整える私……


緊張した面持ちで私を待っている峰崎くん……


思い出した! 私、思い出したよー!!

< 33 / 41 >

この作品をシェア

pagetop