目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました
5. 誓いのキス
『お互い大学終わりに寄ったカフェで再会したんだ。そこで意気投合したっていうか何ていうか……』


一昨日の夜、峰崎くんが話してくれた内容も再生された。


ぷぷっ、『再会した』っていうのは間違いではないけれど……


大型連休が終わって、大学生活にも少しずつ慣れ始めた頃のことだった。


講義終わりに、堀田くんが声をかけてきた。


「なあ、平林の『連絡先を知りたい』って言ってるやつがいるんだけど、教えていいか?」


私は思わず『えー』と顔をしかめた。


堀田くんはそんな私を歯牙にもかけず、話を続けた。


「変なやつじゃないから。むしろ、めちゃくちゃいいやつ。ってか平林も顔と名前ぐらいは知ってると思うよ」


面倒だと思いつつも、ちょっぴりだけ興味がわいた。


あのときの私、偉い!


「……誰?」

「同じ高校だった峰崎ミライ」

「嘘っ!? どうして峰崎くんが?」

「さあ? でも、わざわざ連絡先を知りたいなんて、そういうことなんじゃないのー?」

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