目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました
ベールアップが終わると、私とライは直立して再び見つめ合った。
ライが私の肩に手を添える。
それから半歩、私に近づいた。
ファーストキスを思い出す。
あのときも、こんなふうに緊張感が漂っていたし、全ての動作がゆっくりだった。
もっともあのときの私は、決死の覚悟か!? ってぐらい力いっぱい目を閉じたけれど、今は軽く閉じるだけ。
ライのほうも、もう鼻と鼻をぶつけることも、唇を強く押しつけてくることもしない。
顔を傾けて、優しく唇を重ねてくれた。
そうして私たちは永遠の愛を誓い合った。
おしまい


