目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました
※※※
お母さんにベールダウンしてもらい、お父さんと一緒にバージンロードを進む。
その先にライがいる。
ライ……全部、思い出したよ。
式は厳かに進行していった。
讃美歌斉唱、聖書朗読、誓約、指輪交換……
クライマックスはいよいよだ。
ライが私のベールをそうっと上げたとき、私たちは視線を交わした。
誓いのキスはどうする?
ライの顔は、私にそう問いかけていた。
「ライ」
私は微笑んで、小声でその名前を呼んでみた。
ライは手を止めて、目を見開いた。
それからにっこり笑って、小さく頷いてくれた。
ライに伝わったことがわかった。