星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
大空は戸棚からお皿を取り出すと、切って洗っておいたサラダをお皿に盛り始めた。 オーブンレンジで焼いていたチキンもちょうど焼き上がり、チキンを乗せるためのお皿を取り出そうと戸棚を開けた。


「……え、なに…これ」


使おうと思っていたお皿の上に、ちょこんと乗せられているネイビーブルーの小さな箱。

白いリボンで綺麗にラッピングがしてある。


「大空、これってもしかして……?」

「開けてみて?」


言われた通り白いリボンを解いて箱を開けると、キラキラと輝くダイヤモンドのエンゲージリングが入っていた。

もちろん、あの日もらったネックレスと同じ〝Milky Way〟のブランドだ。

大空は私の前でひざまづくと、どこから持って来ていたのか、白いバラの花束を私の目の前に差し出す。
突然の状況に頭がついていかないけれど、私の瞳からは自然と涙が溢れ出した。


「星七、一生大切にする。 だから、俺と結婚してほしい」


大空からバラの花束を受け取ると、私は「はい」と笑顔で答える。

それを聞いた大空は私のことを強く抱きしめ「ありがとう」と言ってくれた。


「大空、愛してるよ」


と言ったけれど、残念ながら左耳の方で。
その言葉は大空には届くことはなかったけれど、大空に抱きしめられながら、私は幸せな気持で満たされていた。
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