星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦

友希自身、過去になにかあったのかもしれないし、詳しいことはわからない。
仮にもしなにかあったとしても、私が彼女を嫌いになったり、軽蔑するようなことはないと思う。

それくらい、私にとっては大切な存在。


「いいじゃないの！　せっかく会えるんだから、可愛い笑顔で行きなさい！！」

「うん……そうする。　ありがとう」


いつでもポジティブ思考な友希に元気付けられ、私は休憩室を出る。
午後からは市役所の方が来院され、今入院中の患者さんの介護認定調査予定だ。

13時来院予定なため少し足早に地域連携室に戻ると、先輩ソーシャルワーカーの奈部(なべ)さんが、資料を揃えておいてくれた。


「すみません！　資料、準備してもらって……」

「大丈夫よ！　今日来る担当の方、ちょっとめんどうだから」


そう言いながら、私に資料を渡してくれる奈部さん。

奈部さんはソーシャルワーカー歴10年とベテランで、本当に頼りになる存在だ。
入社したばかりの頃、失敗をした私のことをいつもカバーしてくれていた。

そんなソーシャルワーカーに私もなりたくて、人一倍頑張って、大きなミスをすることはなくなった。

ただ、今日のような面倒くさい案件に関しては、あらかじめ手を打っておいてくれる。