運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
準備と邪魔者
日々、子供達の成長を感じながら、幸せな結婚生活を送っている。
月日が経つのもあっという間で、グランドオープンに加え、二人の結婚式の準備にも追われている。子供達が寝静まった後、時折相談している。
「さくら、お色直しは本当に一回でいいのか?」
「充分だよ。何なら白のウエディングドレスだけでいいくらい。オーダーで贅沢なドレスなんだから、ずっと着ていたいよ」
これからオープンする結婚式場には、レンタルドレスも全て新品が用意された。初日に結婚式を挙げるさくらは、どれを着ても新品なのだが、怜は絶対にさくら用にドレスをオーダーすると譲らなかった。
お陰で、さくらに似合うドレスになったのだが、お色直しを何回もしてしまうと、せっかくのドレスを着る時間が短くなってしまう。
「さくらは欲がないな」
「そんなことないよ。充分以上にしてもらっているじゃない」
「綺麗なさくらを見せびらかしたい気持ちと、男共には見せたくない気持ちが複雑だ」
「私じゃなくて、みんな怜さんを見たいのよ」
いつまで経っても無自覚ぶりは健在だ。
月日が経つのもあっという間で、グランドオープンに加え、二人の結婚式の準備にも追われている。子供達が寝静まった後、時折相談している。
「さくら、お色直しは本当に一回でいいのか?」
「充分だよ。何なら白のウエディングドレスだけでいいくらい。オーダーで贅沢なドレスなんだから、ずっと着ていたいよ」
これからオープンする結婚式場には、レンタルドレスも全て新品が用意された。初日に結婚式を挙げるさくらは、どれを着ても新品なのだが、怜は絶対にさくら用にドレスをオーダーすると譲らなかった。
お陰で、さくらに似合うドレスになったのだが、お色直しを何回もしてしまうと、せっかくのドレスを着る時間が短くなってしまう。
「さくらは欲がないな」
「そんなことないよ。充分以上にしてもらっているじゃない」
「綺麗なさくらを見せびらかしたい気持ちと、男共には見せたくない気持ちが複雑だ」
「私じゃなくて、みんな怜さんを見たいのよ」
いつまで経っても無自覚ぶりは健在だ。