【改稿版】シンデレラは王子様と離婚することになりました。
「まあ、誰と結婚しても俺は構いませんけど……にしても、やけに焦ってません? 結婚の期限でもあるんですか?」

「ああ、一ヵ月以内に式を挙げる」

「一ヵ月以内⁉」

 高城が驚きの声を上げた。

「祖父の命令だ。失敗は許されない。今日中に決めるぞ」

「そんな急に決めちゃっていいんですか?」

「結婚相手なんて誰でも同じだ。どうせ長続きしない。祖父に結婚した姿を見せられればそれでいい」

「え、相談役は結婚式に出るつもりなんですか?」

「本人はその気だ」

「うわ~、入院したばかりなのに迷惑~。でも主治医が止めても、絶対出席するでしょうね」

「あの人は言い出したらきかないからな」

 なにがなんでも実行する。それが祖父であり、会社を大きくしてきたやり方だ。

それにしても、並んだ見合い写真はどれも似たように見える。

確かに可愛いが、どの顔も気が強そうだ。

(もういい、プロフィールで選ぶか)

特に両親の職業欄を入念に読み込む。結婚もビジネスだ。

感情を排除すれば、すぐに決まるはずだった。

 ……そう思っていたのに。
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