憧れのCEOは一途女子を愛でる
「それよりも、俺は君と氷室の関係のほうが気になってる」
「……え?」
「この前、ロビーの隅で真剣な顔をして話してるのを見た」
人目につかないようにと気を使って端に寄ったというのに、まさか社長に見られていたとは思わなくて、私は目を丸くして驚いた。
「あれは氷室が告白してたのかもなって、あとで気付いたんだけど……?」
「な、なんでわかったんですか?!」
「氷室の表情。なんとなく腹をくくってた感じがしたから。って、やっぱり告白されたんだ」
海を眺めながら笑っていたはずの彼の顔がしだいに曇り、どんどんむずかしい表情に変わっていく。
そのあと急にパッと視線を向けられた私は、ビックリして心臓が止まりそうになった。
「まだ間に合うなら……いや、たとえ間に合わなくても」
彼が私の両肩に手を置き、熱のこもった瞳で私をじっと見つめた。
彼の大きな手から力強さを感じ、触れられていると意識するだけで胸が高鳴ってくる。
「俺を選んでほしい」
「あ、あの……」
「君の想像をはるかに超えて、俺は君が好きだ」
それは私に向けて心から紡いでくれた言葉で、愛の告白だった。
彼は私のことを真っすぐな人間だと褒めてくれるけれど、彼のほうこそとても誠実で偉大で、汚れのない人だと思う。
うれしくて、ふにゃりとした笑みを浮かべた途端、彼が私の背に腕を回してギュッと抱きしめた。
「……え?」
「この前、ロビーの隅で真剣な顔をして話してるのを見た」
人目につかないようにと気を使って端に寄ったというのに、まさか社長に見られていたとは思わなくて、私は目を丸くして驚いた。
「あれは氷室が告白してたのかもなって、あとで気付いたんだけど……?」
「な、なんでわかったんですか?!」
「氷室の表情。なんとなく腹をくくってた感じがしたから。って、やっぱり告白されたんだ」
海を眺めながら笑っていたはずの彼の顔がしだいに曇り、どんどんむずかしい表情に変わっていく。
そのあと急にパッと視線を向けられた私は、ビックリして心臓が止まりそうになった。
「まだ間に合うなら……いや、たとえ間に合わなくても」
彼が私の両肩に手を置き、熱のこもった瞳で私をじっと見つめた。
彼の大きな手から力強さを感じ、触れられていると意識するだけで胸が高鳴ってくる。
「俺を選んでほしい」
「あ、あの……」
「君の想像をはるかに超えて、俺は君が好きだ」
それは私に向けて心から紡いでくれた言葉で、愛の告白だった。
彼は私のことを真っすぐな人間だと褒めてくれるけれど、彼のほうこそとても誠実で偉大で、汚れのない人だと思う。
うれしくて、ふにゃりとした笑みを浮かべた途端、彼が私の背に腕を回してギュッと抱きしめた。