恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
「ありがとうございます。どうぞ、よろしくお願いします」
働かせてもらいたい旨を返答した私に、筧さんは「交渉成立だな」と穏やかな微笑を浮かべる。
「あの、勤め先のことなのですが……引継ぎなどをして、退職の運びとなると思うんです、だから、少なくともあと一カ月は勤務することになるかと」
「ああ、就業時間は?」
「基本は九時半から、十八時です」
「わかった。その期間は本業に支障のないように、ここの仕事はしなくて構わない。俺も、毎日必ずここに帰ってこられるとは限らないからな」
そう言って、筧さんはスマートフォンをポケットから取り出し、トークアプリの二次元コードを画面に表示させて差し出す。
それを見せられ、慌てて自分のバッグにスマートフォンを取りに行き、画面を急いで読み取らせてもらった。