目に視えない私と目が見えない彼
一通り説明を終えた(しゅう)は、自分の担当エリアに戻って行った。

「ありがとう」明日から1人だと思うと不安で、弱々しい声で呟いた。



対象者の森本若菜さんは学校から帰宅後、自宅で家族とご飯を食べ、お風呂に入り、特になにごともなく今は自室で眠りについていた。


呼び出し通知がくるまでは、守護霊代行として任務を続けなければならない。それは、対象者が眠っている時もだった。


ふと、窓の外を見ると暗闇が覆っていた。見える光は人工的な光だけ。窓越しの空には星なんて見えなかった。

夜空でさえも、懐かしさが込み上げてきて、嬉しさと悲しさが混じり合う。


夜の街、歩いてみたいなあ。生前は夜道を1人で散歩するなんて、危険なのでしたことがなかった。


今は幽霊で視えないから、犯罪に巻き込まれる心配もない。

・・・堂々と夜道を散歩できちゃうんじゃない?



少し、少しだけなら・・・
許してもらえるかな?



本当は、眠ってる時も見守りをしなきゃいけないのに、好奇心を我慢することができなかった。

ごめんなさい。
少しだけ・・・・・・本当に少しだけ行ってきます。
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