夜を照らす月影のように#7
「……」

ノワールの、太宰修也としての人生を勝手にリオンたちに話すわけにもいかない。ノワールも嫌だろうし。だったらーー。

「……ごめん。それは、僕からは話せない。ノワールから、聞いて欲しいんだ」

僕がそう言うと、シャルロットは「勝手に話されるのは、嫌でしょうしそれが妥当ですね」と言う。

「じゃあ、ノワールを探すとしますか!」

「分かった。僕がここに来るまでに何があったのか、ノワールを探しながら教えて」

僕がそう言うと、リオンは無言で頷いた。
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