10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
覚悟
「着替え持ってきた……でも泊まるって事はお母さんに嘘つけなくて話しちゃったけど」


「怒られなかった?」

「大丈夫だった」

「近いうちに挨拶に行きたい」

「ありがとう、東京に行くのにもこれから言わなくちゃいけないから話したの」

「うん、ありがとう……ちゅっ」

頬に軽くキスをくれた。



行こうかと車でいつものSoil HOTELに向かった。

フロントで鍵をもらいエレベーターの方に向かう2人。



あれは敬くんじゃないのかな?

ちょうど外から帰ってきた朋絵がじーっと見ていた。

フロントで泊まっている部屋の鍵をもらいエレベーターへ行くと2人はもういなくてエレベーターは上がっていく。


8階で停まったね……


とりあえず荷物置いてこようっと

買い物でいっぱいの紙袋を抱えていた朋絵は自分の部屋に行った。

8階ってそういえば行ったことないなぁ

朋絵は6階から8階に上がってみた。

ここが8階かぁ


エレベーターの前にはバトラーが座っていた。


「お客様、お部屋をお間違えでは?」

「土屋敬大がいるはずなんですけど」

「失礼ですがお名前は」

「鈴村です」

「少々お待ちくださいませ」

土屋の部屋の電話が鳴る。

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