10年ぶりの同窓会で再会した彼は次期社長のようです
「ありがとう!嬉しい」
敦美にも抱きついた。
「おい、離れろ!」
「いいじゃん、優勝祝い(笑)」
仲良い兄弟だなぁ(笑)
表彰式が終わり解散となるが敦美は理子を乗せて来ていたので別に帰ることに……
「後で連絡するね」
体育館で別れた。
「敦美、良かったの?私送ってもらって」
「うん、だってお互い車だしどうせ帰らないといけないもん、今日来れないかもって言ってたしね」
家が近いから大丈夫よと理子に言う。
11月3日の今日、文化の日の祭日は金曜日だった。
土屋くんは三連休だったが、前日に同期との呑み会が入っていた。
無理しなくていいよと言っていたのだ。
土日は敦美は仕事だし、夜もまだ辞めれない。
この前からまだ幾日も経ってないのだ。
土屋くんも仕事が終わらなかったら休日出勤をするといっていたし……
「帰ってきたから今日の打ち上げはごめん、行けないわ」
「どこから帰ってきたの?」
「東京にいるの」
「また遠距離?」
「たまたまよ(笑)」
「あんなイケメン大丈夫?近くにいなくて」
「近くにいても大丈夫じゃない人はいるでしょ(笑)」
「確かに(笑)」
「純希の時はお互い余裕がなかったのよ、私の仕事も、向こうもリーグ入ったら遠征だらけだしね」