誓い~お前は俺が守る~
「郷部さん、◯◯してる?」
「あー、今人気のパズルゲーム?」

「うん!」
「うん、してるよ!」

「レベルはどこまで行った?」

「神レベルだよ!」

「え!?凄い!!
天くん達!郷部さんも、神レベルなんだって!」

「へぇー」
「ふーん」
「…………で?」

「………」
(三人とも、興味なさそう……(笑))


しばらくして、郷部のスマホにメッセージが入った。
「…………
宇佐神さん、トイレ行かない?
ついてきてくれないかな?」
「うん!
天くん、ちょっとごめんね」
天馬に膝枕をしていた鈴蘭。
軽くポンポンと叩いて、起きるように促す。

「は?嫌」
「天くん、お願い!
私も行きたいの、トイレ」

「わかった」
ため息をつき、渋々起き上がった。


━━━━━━━そして鈴蘭と郷部が離れて数分後、バイクの音が響き渡ってきた。

「ん?」
「何?」
「バイク?」
天馬達が警戒を強め、音がする方を見る。

次第に近づいてきて、バイクの軍団が天馬達の前に止まった。
ヘルメットを外し、バイクを降りた男達。

「お前は………誰だ?」
天馬が、あっけらかんと言った。

「はぁぁ!!?
金司だよ!」

「金司?
は?
意味わかんない」
「つか!金司は、夏馬さんと貴哉さんにやられたんじゃねぇの?」
浬人とスグルも淡々と言う。

「あー、金司は金司でも、知り合いみたいな感じ?」

「「「は?」」」

「真司は、俺の弟みたいなやつなの。
あいつ、親にバレて、可哀想に今は軟禁状態なんだよなぁー」

「自業自得じゃん」
「だね」
「金司が喧嘩売ってきたんだし」

「そりゃそうだな。
でも、俺としては“助けて”って言われりゃぁ、ほっとけねぇじゃん!」

「………」

「━━━━━ってのは、建前でー」
フッと笑って言う。

「は?」

「神馬の影のリーダーに、会わせてよ?」

「またそれ?」
「最近、そればっかだな」
浬人とスグルが、呆れている。

「影のリーダーには会わせねぇよ。
俺は、すずを傷つけたくねぇ」

「は?
だから!
その姫君は、席外してもらっただろ?」

「━━━━━は…?」

「まさか、郷部?」
「あいつ、何なの?」

「金司の女」

「「「………」」」


「な?姫君は、いねぇんだからさ。
おもいっきり、やり合おうや!」

そう言って、天馬達に殴りかかった。
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