誓い~お前は俺が守る~
バサッと、エコバッグが落ちる。

鈴蘭の手には、差し入れに持ってきていた2Lのコーラが握りしめられていた。

ゆっくり、鈴蘭が天馬達の元へ近づいていく。


ハハハーッ!!と笑い声が響く空間に、鈴蘭というどす黒い“悪魔”が近づく。

「━━━━━ん?あ!すず!!」
「あ!すずだ!!」
「あれ?今日は来れないじゃ………え…!?」
「なんか、すずちゃんおかしくね?」
「こ、こえぇよ…」


明らかに、鈴蘭の雰囲気がおかしい。

「すず?」
「どうしたの?」
「すず、なんかお前………」

天馬達の前に立つ。

持っていたコーラの詮を開けた。

そしてそれを、茅野の頭上からおもいきりぶっかけた。

「きゃぁぁぁ!!!?
何するの!!!?」

「あ?
それ、俺のセリフなんだが…」

「え……すずちゃ……」

「すず?」

「言ったよな?
天馬の前から消えろと」

「あ…こ、これは……」

「さぁ、思い出せ。
次会う時、天馬の前から消えてなかったら……お前はどうなる?」

「え………」

「死ね!!クソアマ!!!」

そして鈴蘭は、茅野をおもいきり蹴り上げた。

「うがっ!!!?」
変な声を出し、茅野が吹っ飛ばされた。

「まだまだ、終わらねぇぞ……」

問答無用で、茅野がなぶられていく。

「すず!!」
「すず、やめろ!!」
「頼む!すず、やめてくれ!!」
「すずちゃん!!?」

「は?
スグルがいつも言ってるだろ?
“この女に、生きる価値あんの?”」

「すず……」

「この女はな。
俺の警告を無視した。
天馬の前から消えろっつって一度は目を瞑ってやったってのに」

「だからってすず、こんなことやめろ!!」

「は?
神馬の連中には言われたくねぇな(笑)」

「は?」

「お前等も、散々傷つけてきたじゃねぇか?
俺はただ、すずを守りたいだけ。
俺はそのためだけに、すずの中に生き続けている。
天馬、お前がすずから目を逸らすからこうなるんだ。
だから言ったろ?
もう、すずを眠らせてやろうって。
それを無理矢理起こしたのは、お前等だ!」



「━━━━━━もう、やめろ!!!
………………“父さん”」

そこに、夏馬の声が響き渡った。
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