非・溺愛宣言~なのに今夜も腕の中~
「ここの寝室が、寝心地よすぎるんだよねぇ……」
一毬は洗い物をする手を止めると、壁に掛かっている時計に目をやる。もうとっくに日付は変わっている。
「今日は遅い日かぁ」
一毬が寂しさを感じつつ、寝室へ向かおうとリビングの照明のスイッチに手をかけた時、ガチャリと玄関が開く音がした。
一毬は慌てて手を止めると、玄関に向かって小走りでかけて行った。
「おかえりなさい」
下を向いて靴を脱ぐ湊斗の鞄を受け取りながら、そっと顔を覗き込む。
湊斗はお酒を飲んできたのか、頬がほんのりピンク色に染まっていた。
「……ただいま」
目をトロンとさせた湊斗は、ほほ笑みながら一毬の肩に手を回す。
普段会社では決して見せない湊斗の甘えた表情に、一毬はドキドキを押さえられないまま、湊斗を抱え寝室へと連れて行った。
ベッドに倒れるように沈み込む湊斗からは、煙草の匂いにまぎれて、甘い香水の香りも漂ってくる。
一毬は洗い物をする手を止めると、壁に掛かっている時計に目をやる。もうとっくに日付は変わっている。
「今日は遅い日かぁ」
一毬が寂しさを感じつつ、寝室へ向かおうとリビングの照明のスイッチに手をかけた時、ガチャリと玄関が開く音がした。
一毬は慌てて手を止めると、玄関に向かって小走りでかけて行った。
「おかえりなさい」
下を向いて靴を脱ぐ湊斗の鞄を受け取りながら、そっと顔を覗き込む。
湊斗はお酒を飲んできたのか、頬がほんのりピンク色に染まっていた。
「……ただいま」
目をトロンとさせた湊斗は、ほほ笑みながら一毬の肩に手を回す。
普段会社では決して見せない湊斗の甘えた表情に、一毬はドキドキを押さえられないまま、湊斗を抱え寝室へと連れて行った。
ベッドに倒れるように沈み込む湊斗からは、煙草の匂いにまぎれて、甘い香水の香りも漂ってくる。