非・溺愛宣言~なのに今夜も腕の中~【コミカライズ原作】
研究室では、大袈裟に部下を何人も従えながら、菱山商事の社長が闊歩していた。
「プレスリリースの準備は進んでますかな?」
視察も終わり、菱山はふんぞり返ったまま、会長と隣にたたずむ湊斗に目を向ける。
「菱山社長のおかげで、無事に最終チェックまで終了しております。そうだな、湊斗」
会長は菱山に愛想よく答えた後、湊斗に厳しい目を向けた。
湊斗は何も答えず、小さくうなずく。
「情報の管理にだけは十分注意してくださいよ。この開発競争の中、ライバル社もこちらの動きには最大級の警戒をしているでしょうからな」
「もちろんです。すべての資料は当日まで、厳重に管理しておりますので、ご安心下さい」
会長が身を乗り出し、菱山は満足そうな笑みを浮かべる。
「御社の今回の研究成果は、国内だけでなく世界が驚きますぞ。大々的に発表して話題を集めておけば、製品化に至った際には飛ぶように売れるでしょうな」
菱山は顎を撫でると、いやらしい笑みを浮かべた。
「プレスリリースの準備は進んでますかな?」
視察も終わり、菱山はふんぞり返ったまま、会長と隣にたたずむ湊斗に目を向ける。
「菱山社長のおかげで、無事に最終チェックまで終了しております。そうだな、湊斗」
会長は菱山に愛想よく答えた後、湊斗に厳しい目を向けた。
湊斗は何も答えず、小さくうなずく。
「情報の管理にだけは十分注意してくださいよ。この開発競争の中、ライバル社もこちらの動きには最大級の警戒をしているでしょうからな」
「もちろんです。すべての資料は当日まで、厳重に管理しておりますので、ご安心下さい」
会長が身を乗り出し、菱山は満足そうな笑みを浮かべる。
「御社の今回の研究成果は、国内だけでなく世界が驚きますぞ。大々的に発表して話題を集めておけば、製品化に至った際には飛ぶように売れるでしょうな」
菱山は顎を撫でると、いやらしい笑みを浮かべた。