非・溺愛宣言~なのに今夜も腕の中~【コミカライズ原作】
一毬は相変わらず口をとがらせたままの湊斗と一緒に、手招きする倉田のデスクの隣に立つ。
「ねえ、一毬ちゃんは、どのデザインが一番いいと思う?」
スーツの上から白衣に袖を通すと、倉田が振り返った。
見るとディスプレイには、開かれた文章が何種類か並べられている。
どうも以前、倉田に見せてもらったプレスリリースの資料のようで、内容は同じだがデザインが少しずつ変わっているもののようだ。
「どう?」
倉田に笑顔で顔を覗き込まれ、一毬が戸惑っていると、湊斗が軽く一毬の前に手を出して後ろに遠ざける。
「デザインなんて、どれでもいいだろ?」
湊斗は一毬と倉田の間に割っていると、ふてくされたように声を出した。
倉田は「おやおや」と眉を上げると、何かを楽しむように笑顔を見せる。
「デザインは大切だよ。第一印象ってやつ? ねぇ、一毬ちゃん」
同意を求めるように、再度一毬の顔を覗き込もうとした倉田を、湊斗が鋭く睨みつけた。
「遼、一毬に近づくな。あと気安く“ちゃん”づけで呼ぶな」
「ねえ、一毬ちゃんは、どのデザインが一番いいと思う?」
スーツの上から白衣に袖を通すと、倉田が振り返った。
見るとディスプレイには、開かれた文章が何種類か並べられている。
どうも以前、倉田に見せてもらったプレスリリースの資料のようで、内容は同じだがデザインが少しずつ変わっているもののようだ。
「どう?」
倉田に笑顔で顔を覗き込まれ、一毬が戸惑っていると、湊斗が軽く一毬の前に手を出して後ろに遠ざける。
「デザインなんて、どれでもいいだろ?」
湊斗は一毬と倉田の間に割っていると、ふてくされたように声を出した。
倉田は「おやおや」と眉を上げると、何かを楽しむように笑顔を見せる。
「デザインは大切だよ。第一印象ってやつ? ねぇ、一毬ちゃん」
同意を求めるように、再度一毬の顔を覗き込もうとした倉田を、湊斗が鋭く睨みつけた。
「遼、一毬に近づくな。あと気安く“ちゃん”づけで呼ぶな」