愛され庭師は悪役令嬢に巻き込まれ……いえ、今世こそ幸せにしてあげたいです!
「お節介が過ぎたな。近くにいれば、私はおまえに干渉してしまう。だから……しばらく距離を置こう」

「なんで?」

「その方が、互いのためだ」

「それは、いつまで?」

 ペリウィンクルの問いに、ヴィアベルは答えない。

「ずっとなの? もう会わないつもり?」

 彼は寂しげに笑うと、「いや、いつかは会うだろう」と曖昧に答えて消えてしまった。
< 268 / 322 >

この作品をシェア

pagetop