聖人君子のお兄ちゃんが、チャラ男になったなんて聞いてません!
そう言った後、夏樹は美桜の顔を覗いて「決まった?」と尋ねてきた。
「んー、どれも捨てがたいですが、桃のムースで!」
「オッケ。紅茶かコーヒーいる?ちなみに紅茶はダージリンな。」
「紅茶がいいです。」
「りょーかい。で、席は…」
そう言うと、夏樹は奥の方にある白いスライド式のドアを開けて、美桜を手招きする。
店に入った時は、個室があることに全然気がつかなかった。
「席はここ。俺は飲み物とか用意してくるから座って待ってて。」
そう言うと、夏樹はキッチンの方へ向かった。バイトしてるだけあって手慣れているようだ。