麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑦/危険色の進路決す!
危険色の針路/その1
麻衣



火の玉決戦から2日後の夜…

私の部屋には今回の行動に加わった主要メンバー5人が集まった

ガラステーブルを囲み、私の右隣から真樹子さん、久美、リエ、祥子、そして私の左隣は片桐さん…

アンコウこと三田村先輩とは、この後、外で真樹子さんと共に別途会うことになっていた

さあ、最初は私からだよな

「…はじめに私、お詫びしなきゃならないよ。ここにいるメンツだけでなく、本計画に参画してくれた全員が100%以上の成果を上げてくれたのに、昨日、肝心の私は火の玉川原で南玉連合を背負った横田競子に勝つことができなかった。みんなには申し訳ない気持ちでいっぱいだよ。この通りだ…」

私は座布団を下りてから、5人の前で白い包帯を巻いた頭を深く下げた

要は土下座をした訳だ

”本当にゴメン、みんな、許してください…”

私は心の底からそう叫んでいた


...



「麻衣さん、やめてよ、そういうの。ねっ、みんなもこんなこといいよね?」

「そうよ、豹子。あなたがいなかったら、こんな痛快な再編劇は絶対実現しなかったんだからさ!」

「ああ、私もそう思う。はっきり言って、途中は気分悪くなるような仕掛けにうんざりしたが、昨夜、川原で戦ったお前は正々堂々だった。私から言わせれば、勝ち負けじゃないさ。凄い死闘を見させてもらって感謝してるよ、麻衣…」

「私からも、あんたにはお礼を言わせてもらうわ。紅子さんが去っただけでは、ここまでの規模によるガラガラポンはあり得なかったと思う。あなたが先頭に立ったから、既存のフレームにでっかい風穴をあけられたんだよ。ありがとう、麻衣…」

「麻衣、もう頭あげてよ。ここにいない人たちも全員が麻衣には感謝してるし、この結果を喜んでるんだからさ…」

私は床に頭を伏せたまま、仲間たち5人の温かい声を噛みしめていた

真樹子さん、リエ、祥子、片桐さん、久美…

私はみんなに支えられてきた

ここにいる彼女らがいたから、思いっきり突っ走れたんだ

私は嬉しかった…


...


私は顔を上げた

そして改めて5人の顔を順番に見た

仲間たちは実にいい笑顔だったよ

いや、久美だけは泣き顔だったわ、すでに(苦笑)


...



さてと…、ここで、皆には約束の手当てを渡さないとね

ハハハ…

さすがにみんな、頬をほころばせてるわ

でも、一番感慨深そうな表情をしてるのはリエだった

こいつ、今回はいろいろあったからな

もっとも、それはみんなにも言えることだけどね

私を含めて…

ホント、この数か月間、本が何冊もかけるようなたくさんの出来事があったよね

厳密にはたくさんの出来事は”起きた”ではなく、”起こした”ってことになるんだろうけど…

よし…、ここからは今後のことだ





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