推しの歌い手さま~想像してたのと違うんだが…~
ぼんやりとそんな事を考えて、黒板の方を向いていた穂香に亜美が言った。


亜美「あっ!!そっかっ!!独り言王子は留学しちゃったんだよね?」


航太か飛び立った後、SNSで穂香は亜美に遊園地の事や留学した事を話していた。


亜美が穂香を励ますように笑って、こんな話をしてくれる。


亜美「穂香が寂しくないように、モノマネしてあげるね?」


亜美は机に伏せて、気だるそうな様子を誇張したモノマネをして見せた。


亜美「せんせ~。夏休みの宿題できてませーん。ムニャムニャ……がーがーっ……穂香ちゃんもう食べられないよぉ……ムニャムニャ」


穂香「航太くんはそんなんじゃないよ~っ」


穂香は少し苦笑いしながらつっこむが、亜美はまだ眠そうな顔を上げて真似している。


亜美「ん……?もう春が来た……?」


穂香「そんなわけないやんっ!!なんで冬眠してんの?まだ夏だよ~っ!!」


航太の知らない所で、航太ごっこ。


そんな遊びも数日間続いたが、そのうち亜美が飽きて航太の話題が無くなったまま、高校生活は過ぎていった。





(夏休みが終わった始業式の日の朝。穂香のクラスの教室。終了)






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