フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜
今更、悔やんでも遅いとわかっていても、悔やまずにはいられない。
ーーだったら、これからは後悔しないように、奏の想いにちゃんと向き合いたい。
奏への想いを告げる覚悟はまだ持てないけれど、きっと時間が解決してくれるはずだ。
それが数ヶ月先なのか、一年先になるのか、そんなの自分でもわからない。けれど、優しい奏のことだ。
ーーいつになるかわかりませんが、ちゃんと好きだって言えるようになるまで、待っていてくれますか……。
なんて言えば、『穂乃香は何もかもこの熱のせいにして溺れていればいい』そう言ってくれた優しい奏なら、きっと〝待つ〟と答えてくれるに違いない。そうと知りながら口にできるはずがない。
そう思う一方で、人の気持ちなんてどうなるかなんてわからない。そのうち待ちくたびれて心変わりするかもしれない。とも思ってしまうのだ。
――でも今はこの人を失いたくない。先のことなんて考えずに、今はこの人の熱に浮かされて溺れていたい。
そんな身勝手な思いから、結局は奏の優しさに甘えることしかできないのだった。