フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜
穂乃香は、奏からの甘い甘い愛の言葉と美声に魅了されたままコクンと頷くことで応えるのが精一杯だった。
そんな穂乃香のことを愛おしそうに蕩けるような甘い眼差しで見つめながら奏がゆっくりと顔を寄せてくる。
「世界一可愛い俺の奥さん、愛してるよ」
甘く囁いた奏の美声に酔い痴れているうち、いつしか奏の形のいい柔らかな唇が穂乃香の無防備なそれへと優しく重ねられていた。
それはこれまで奏と交わしたものとはまるで違っていた。あたかも夢の中の出来事のような、今にも蕩けそうな甘やかな極上のキス。
けれど、〝確かにこれは夢ではないのだ〟と穂乃香の心と身体に刻み込むかのように、奏は幾度も幾度も優しく穂乃香の唇を啄み続ける。
夜の心地よい潮風が穂乃香と奏のほんのりと上気した頬と柔らかな髪をサラサラと優しく撫でてゆく。
船が海面を進むたびに立つ波の音と唾液が交ざり合う水音、互いの吐息と鼓動の音とがシンクロし、すべてがひとつに溶け合ってゆく。
穂乃香と奏は、互いの想いを確かめあうように、互いの舌を絡め合い貪るようにして、甘い甘い蕩けるようなキスに溺れていった。