フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜

 奏に衣服を脱がされているだけでも恥ずかしいというのに。奏は羞恥に身を捩り両膝を擦り寄せる穂乃香をマジマジと見下ろしながら、穂乃香の羞恥をこれでもかと煽ってきたのだ。

「まだ触れてもいないのに、凄いな。キスの合間にも、甘い蜜の香りを感じてはいたが。これほどとは……驚いたな」
「や、やだ。そんなに見ないで……」

 たちまち茹で蛸のごとく真っ赤になった穂乃香は、発火しそのまま蒸発でもしそうなほど、全身に熱が及び、入浴前から逆上せ上がってしまいそうだった。

 対して奏は、えらく嬉しそうに、なおも穂乃香の羞恥を煽る台詞を放ってくる。

「今夜の穂乃香は一段と可愛い反応を見せてくれるな。それを見るなと言われても無理だ」

 そうして続け様に、少々照れくさそうに自嘲するようにして。

「おかげでもう痛いぐらいだ。ほら、もうこんなになってる」

 そう口にしながら、すでに衣服を脱ぎ去り半裸となっていた奏が自身の下着を脱ぎ捨てる。

 その刹那、猛々しい奏の昂りがぶるんと勢いよく跳ね上がる様を目の当たりにした穂乃香は、思わずゴクリと喉を鳴らしていた。

 そんな穂乃香のことを愛おしげに見遣った奏がおもむろに長身を屈めてくる。

 何をされるのかと身を竦めた穂乃香の身体をヒョイと横抱きにすると、奏が耳元に魅惑の甘い美声で宣言してくる。

「今夜は寝かせるつもりはないから、覚悟して」

 こうして二人にとっての初夜が幕を上げたのである。

< 182 / 254 >

この作品をシェア

pagetop