フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜

 それらに紛れ、穂乃香の名を愛おしげに、幾度も幾度も譫言のように紡ぎ出す奏のバリトンボイスが、穂乃香の鼓膜を甘く震わせる。

「くっ、はぁ、穂乃香、ほの、か……」

 どれほどの時間が経過しただろうか。

 気づけば、仁王立ちの体勢から大きな姿見に両手を突き、背後の奏に尻を盛りのついた猫のように突き出した体勢で、奏の怒濤の抽挿により攻め立てられていた。

 やがて吐精感に苛まれたらしい奏が、迸る汗もそのままに端正な相貌を歪ませる。そうして間髪いれず腰を激しく突き入れた奏が、獣じみた呻き声を武者震いの如く震わせた。

「っ……、くぅ、穂乃香、イクぞっ……!」
「あっ、はぅ、あっ、ああぁぁぁぁ!」

 強烈な快感の大波に呑まれた穂乃香は、愛おしい奏に身を委ねながら、遠のいてゆく意識の狭間でーー

 達した奏が、欲望のすべてを勢いよく注ぎ込む灼熱のように熱い飛沫を感じながら、歓喜に満ちた心持ちで煌めく涙の雫を零していたのだった。

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