フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜

 あたかも穂乃香の心の内を見透かしたかのような言葉と共に紡がれる傲慢ともとれる言葉の数々から、奏の熱い想いと優しさとがひしひしと伝わってくる。

 ――私だって同じだ。奏さんの匂いも声も何もかもに惹かれている。奏さんの言うように遺伝子レベルで。一日だって離れたくないし、もう離れられない。それくらい好きだ。愛している。私にとって奏さんが唯一無二の存在だからに違いない。だったら、もう余計なことは考えるのはやめよう。奏さんと幸せになることだけを考えよう。

 愛する奏のおかげでそう思いなおすことができた穂乃香は、込み上げる涙を堪えつつ今度こそ迷いなくしっかりと答えた。

「はい」

 この日、互いが唯一無二の大切な存在であると確信し、改めて愛を確かめ合った穂乃香と奏が、この時既に二人の子どもを授かっていたと知るのはもう少し先のことになる。



~Fin~


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