フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜
何とか紡ぎ出した言葉も、社長から距離をとろうとした穂乃香の抵抗も虚しく、社長の長身の身体が穂乃香の身体に覆い被さるようにしてぐっと眼前に迫ってくる。
驚いた穂乃香が条件反射で身体をぎゅっと縮こめた時には、社長にふわりと包み込まれてしまっていた。
途端に、香水などつけていないのにもかかわらず社長の纏う甘やかな香りと温かな体温とに包み込まれた穂乃香の鼓動は、もはや尋常ではない速さで騒ぎ始めてしまっている。
そこにバリトンボイスで奏でられた甘やかな声音が鼓膜を擽ってくる。
「謝罪なんて必要ない。代わりに穂乃香を補充させてくれないか?」
同時に腰をぐっと引き寄せられてしまった穂乃香の下腹部が甘く切なく疼いてしまう。
あの夜の記憶はないのに、身体が示す反応が確かにあの夜社長と一夜を共にしたのだと物語っているようで、それがどうにも恥ずかしくて仕方ない。
またその時の記憶を呼び起こしてしまいそうで、それが怖くて堪らなかった。
今は記憶がないから社長と普通に接していられるが、もしも思い出してしまったら穂乃香には平静でいられる自信などない。