私の彼は御主人様
『どうした? 』


軽く身体を揺さぶられて目を開けると暗闇にノワールの心配そうな顔。


(あたし、泣いてた)


頬が冷たい。


『ルージュ…まだ中にいる? 』


ノワールに聞くと。


『そういえば気配がない』

『行っちゃった…』


(泣かないよ? ルージュあたしの笑顔が好きっていったから)




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