星空の下で
彼女は続けた。
大阪へ転校した時は
ほとんど無口で、
関西弁にも馴染まず
過ごしたらしい。
どんな場所に居ても
おかしくないように
アクセント辞典を
買ってもらい、
標準語を身につけた。
孤独な戦いだけど、
千洋の闘いよりは
楽だと思って頑張った。


そしてある日、
千洋が華恋に尋ねた。
”なぁ、何で
関西弁に馴染まへんの?”
華恋は今までの事を
千洋に話した。
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