運命の恋を、君と…
その後。
俊英は、ホテルの部屋にいた。

ベッドに仰向けになり、天井を見つめる。
閃の言葉を思い出す。

『“閃、好き”って言葉では言ってても、蓮花の瞳の奥には別の誰かがいた。
だから僕は“蓮花に嫌われないように”必死に取り繕ってた。
結果的にそれが別れる原因だったんだけど、きっと蓮花と君は“運命の相手同士”なんだと思う。
だから、今度こそ離しちゃダメだよ!』


「━━━━━━離すか、バカ!!
ぜってぇ、嫌がっても離さねぇ!!」

俊英は、宣言するように天井に向かって言葉を吐き出していた。

しばらく天井を見つめて、ボーッとしていると……

ピコン!
と、メッセージの着信音が鳴った。

スマホを確認すると、蓮花からのメッセージだった。
【俊英】

名前が送られてきて“どうした?”と返そうと打っていると………

【好き】

と、メッセージが入ってきた。

【会いたい】
【今から、会いに行っていい?】
【電車はもうないから、タクシーで】
【明日の朝なんて、待ってられないの】

と、立て続けに送られてきたのだ。

俊英は、電話をかけた。

『俊英!』
「どうした?
なんか、らしくないメッセージだけど」

『今、何してるの?』
「ん?ホテルの部屋で、寝転んでる」

『は?
誰と!!?』
「は?一人に決まってんだろ?」

『ほんと!?』
「当たり前じゃん!
蓮花以外の人間と部屋に二人とか嫌だし。
一心でもやだ!」

『ほんとに?』
「あぁ」

『良かった……
そうだよね。
俊英は、そんなことしないよね……
ごめんね。
なんかパニくってて、嫌なこと考えちゃった。
変なこと言ってごめんなさい。
じゃあ…明日朝、待ってるから!』

「は?ちょっと待った!!」
切ろうとする蓮花を止める。

『え?』

「今から帰るから」

『え?え?』

「タクシーで帰る。
だから、起きて待ってて。
んで!抱かせてよ!」

『え?俊英、どうし━━━━━━』
「あんなメッセージ見たら、おとなしくここにいてれねぇ!!
そうでなくても、会いたくてしかたがねぇのに!
もう、式も終わったんだしいいだろ?
待ってて!
蓮花のとこに帰るから!!」

そして俊英は、タクシーに乗り自宅へ帰宅したのだった。
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