結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
なんか家で、こうやって一緒に仕事をしているなんて変な気分。
でも、なんかいいな。
矢崎くんのおかげもあって、思ったよりも早く仕事は片付いた。
「じゃあ、着替えて準備するねー」
「俺も着替えるなー」
服を選びながらふと思う。
……この地味服ではマズいのでは?
今まで矢崎くんと会うのは仕事の日で、休日はなかった。
しかも今日は、デートなのだ。
なのにデニムパンツとカットソーとか許されるはずがない。
しかしそれしか持ってきていないわけで。
かといって一度マンションに寄ってもらったところで、似たり寄ったりの服しかない。
「……はぁーっ」
「どうした?」
ウォークインクローゼットで暗鬱なため息をついた私に、先に服を選び終わっていた矢崎くんが心配そうに声をかけてくる。
「あ、いや」
服がないなんて言えず、慌てて笑って取り繕う。
……これは今後の課題ってことで。
あ、今日できたら、矢崎くんと一緒に選ぶとかもありかな。
彼の好みもわかるしね。
諦めていつもどおりの服にし、メイクも済ませてしまう。
髪はひっつめお団子ではなくひとつ結びにしたけれど、全体的にいつもの会社スタイルと大差ない。
「準備できたかー?」
「あー、うん」
でも、なんかいいな。
矢崎くんのおかげもあって、思ったよりも早く仕事は片付いた。
「じゃあ、着替えて準備するねー」
「俺も着替えるなー」
服を選びながらふと思う。
……この地味服ではマズいのでは?
今まで矢崎くんと会うのは仕事の日で、休日はなかった。
しかも今日は、デートなのだ。
なのにデニムパンツとカットソーとか許されるはずがない。
しかしそれしか持ってきていないわけで。
かといって一度マンションに寄ってもらったところで、似たり寄ったりの服しかない。
「……はぁーっ」
「どうした?」
ウォークインクローゼットで暗鬱なため息をついた私に、先に服を選び終わっていた矢崎くんが心配そうに声をかけてくる。
「あ、いや」
服がないなんて言えず、慌てて笑って取り繕う。
……これは今後の課題ってことで。
あ、今日できたら、矢崎くんと一緒に選ぶとかもありかな。
彼の好みもわかるしね。
諦めていつもどおりの服にし、メイクも済ませてしまう。
髪はひっつめお団子ではなくひとつ結びにしたけれど、全体的にいつもの会社スタイルと大差ない。
「準備できたかー?」
「あー、うん」