バイバイ、リトルガール ーわたし叔父を愛していますー
迫田とのデート
秋風が冷たく感じる10月も末。

すみれが迫田の家の家政婦になってもう4か月が過ぎ、ふたりの距離は少しづつ近づいていた。

「すみれさん。たまには俺と外へ出掛けないか?」

迫田からの思いがけない誘いに、すみれは驚きで一杯になった。

「ほら、いつも君には世話になっているし、たまにはお礼をさせて欲しいなって思ったんだけど、どうかな?」

照れくさそうな表情の迫田に、すみれは首を軽く横にして尋ねた。

「それは・・・デートするってことですか?」

「・・・何て言ったらいいかな・・・まあそう受け取るのは君次第というか・・・軽い散歩だと思ってくれてもいいし・・・」

「ただの散歩ですか?デートじゃないんですか?」

「えーと」

「デートじゃないなら、行くのやめようかな。」

そう言ってそっぽを向くすみれに、迫田は苦笑した。

「じゃあ改めて言う。すみれさん、俺とデートしませんか?」

「はい!喜んで。」

すみれは間髪いれずに笑顔でそう答えた。


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