御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
「いや、樋口は木村が出してきた商品案を水川と相談して、色など変更がある場合に対応しています。それから俺はあちらの課長とどの部屋を候補にするか具体的に詰めています」
「……わかった。後は何かあるか?」
「ラフ案をパソコンで共通に落としましたので見ておいて頂けますか?来週、椎名不動産に出して相談する予定の分です」
「了解。お疲れ」
俺がいつもと違うのを不思議に思ったんだろう、変な目で見ているので、安心させるように背中を叩いた。
「そのうち、一度あちらの会社の担当者達と食事しようか」
そう言うと、本郷は嬉しそうにうなずいた。
「それはいいですね。是非お願いします」
本郷の肩を叩いて笑顔を作り、外へ出した。