御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

 「ほらまた。そんな顔しないのよ。香那ちゃんはできる。すぐに自分を卑下するのをやめましょう」

 「先輩はすぐそういう風に言うけど、私、本当に新しいことやると時間かかるんです」

 「そうね。でも誰よりも丁寧だわ。私はいろんな子の指導してきたけど、香那ちゃんは一番丁寧で間違いが少ない。ちょっと時間かかるけど、やり直すより早い」

 褒めてる?にっこり笑ってるから褒めてるのかな?頭を撫でられた。

 「だからね。いずれ、この開発の中心となる事務になってほしい。私、ここに戻れるかわからないからさ。大和が人事関係も担当し出したから、嫌な予感がするんだよね」

 「え?まさか、先輩を本社へ戻すと言ってた話?冗談じゃないんですか?」

 この間、本部長と先輩の旦那さんが喧嘩してた。たぶんその件だ。
 
 「……そうなんだよね。あれでいて、大和は結構仕事が出来るのよ。偉くなってしまったしね、私より……悔しいわ」
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