臆病な私の愛し方

エピローグ

 あの日から叔父さんは来なくなった。

 私はというと、学校に通いながらアルバイトを続け、私の両親が買った大切な家に今も住んでいる。

 今となっては、あの人が本当の叔父さんだったのかは分からない。
 そして、なぜ私と一緒に暮らしたいと思っていたのかも…


 私は今日もいつものように家に帰ってくる。

「ただいま…」

「遅いぞ、ナツ。今日はバイトが残業の日じゃなかったはずだろう…?」

 そう、もちろんテイキさんと一緒に。

 今日先に帰っていたテイキさんは、帰りが遅くなった私を心配して少し怒っているらしい。

「ごめんなさい!店長さんに新作スイーツの試食をもらって…」

 言い訳を始める私に、テイキさんはいじわるそうに目を細めて耳元でゆっくりとささやく。

「…じゃあ、俺ももらおうか。ナツだけもらうなんて、ずるいよな…?」

「あ!私、ちゃんとテイキさんの分も……」

 ところがテイキさんは素早く私を抱きとめ、私の顔に掛かった髪をかき上げて頬にキスをする。

「…俺の“デザート”の続きはまたあと、店長と二人きりだった仕置きも兼ねてな…。まずは着替えて食事だ」

 …きっと、男性である私のアルバイト先の店長に嫉妬したのだと思う。
 それがおじいさんだろうと小さな子供だろうと、テイキさんは関係ないらしい。
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