臆病な私の愛し方
 私はそのままの勢いでさらに言った。

「私の大好きなテイキさんに酷いことを言う人は、嫌いです…!!たとえ、本当に私の叔父に当たる人でもですっ!もう、帰って下さい…!!」

 叔父さんはようやく諦めてくれたらしく立ち去った。

 …やっと言えた、テイキさんのおかげで…

 私は緊張から解放されて力が抜け座り込みそうになるのを、テイキさんに支えてもらう。

「…怖かった…でも、テイキさんのおかげで、私…」

 私は力が抜けたまま、一人つぶやく。

「…でも、良いのか…?本当に叔父だったかもしれないのに…」

 テイキさんは心配そうに私にそう尋ねた。

 でも、私の気持ちはもう決まっているから…

「私、テイキさんがいてくれたらいいです…!」

「…俺がこれからもナツのそばにいていいなら、何かあったら助けたい…」

 …テイキさんが私を心から心配してくれている。私の幸せを考えてくれている。
 それだけで私は嬉しかった。

「…いいか…?」

 テイキさんが、私の返事を待ってくれている。
 私は肯定の代わりに精一杯の笑顔で答えた。

「ありがとう、テイキさん…!!」

 泣き虫の私はもちろん、泣きそうになりながら…
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