ニンゲンのぼうこう炎と、それにまつわるやらかしちゃったお話(実話)
悲劇はそこで始まった。

片手に検尿コップを持ちつつ、もう片方の手で、
トイレットペーパーをグルグル巻きとろうとした瞬間に、

その体の動きで検尿コップが傾き・・・・
中身がこぼれて・・

こぼれて・・パンツに飛散(悲惨)
いや、どばっと・・こぼれたのだっ!!

ぎゃぅーーんん

心の中で、オオカミの遠吠えのような悲鳴をあげてしまった。

「これから、診察だよね。
濡れているパンツで、医者の前にいくんだよね。
さぁーーー、どーする?どーする?」

狭いトイレで、パニックったが、
「まず、やるべきことを考えろ、
落ち着け、落ち着け、私!!」

まず、検尿コップを、トイレットペーパーで丁寧に拭いて、小窓を開けて出した。
それからお股を、拭き拭きする。

次に、パンツの濡れた部分を、ペーパーではさむようにして、何度も水分を取った。

幸い?な事に、はいていたズボンや床には、こぼれていなかった。
仕方ないのだが、そのままパンツを上げて、何食わぬ顔でトイレから出た。
渡された問診票に記入して、診察の順番を待った。
だが、脳内では、濡れたパンツをどうするか問題が肥大化している・・

もし、診察で見せなくてならなければ、ズボンと一緒にうまくおろせばいいか。
と、戦略(ストラテジー)を練る。

「どうぞ。診察室に」
受付のおばちゃんから声がかかった。
「はい」
私はバックを握りしめて、立ち上がり診察室に入った。
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