欲求不満な旅人達(2nd)

居場所

アリシアと名乗るのはダメかもしれないな・・・

そんなことを考える

客が入ってくる

アリシア「3名様ですね」

女性2人と男性が1人

女性の1人は体格がいい冒険者か賞金稼ぎだろうか?

当然武装していないからわからない

かわいらしいデザインの黒いワンピースを着ている

もう一人の女性は白いシャツに肩で吊った黒いスカート

男性は白いシャツに黒いパンツ

目立たないようにしているのだろうか?

この前来た2組の客もモノクロームの服装だった気がする

流行っているのだろうか?

4人組と5人組だと人数的に多いから入れてもらえるか怪しい気がしている

ダメもとで聞いてみようか・・・リーダーは女性だろうか?

話しかけてみる

飲み物をオーダーされる

ですよね・・・

まずは仕事をする

飲み物を運んで気を取り直して聞いてみる

女性が首をかしげる

アンジェラ「私はかまわないけど・・・ダグ」

ダグラス「・・・冒険者か・・・」

リーダーはこっちだったか・・・

だけどこのメンバーなら体の関係を迫られるとこもないかもしれない

シェリル「戦闘要員が増えるならいいんじゃないですか?」

アンジェラ「そうだね、戦えるのが私だけだとこの先なにかと」

おぉ・・・なんかいい感じだ

ダグラス「そうだな・・・少し考えてもいいかな?明日は時間ある?」

アリシア「はい」

ダグラス「なら少し付き合ってもらえるかな?」

アリシア「はぁ?」

アンジェラ「あれ?連れてくの?」

ダグラス「いちおうテストしたいかな・・・」

アリシア「わかりました」

ダグラス「じゃあ、そういうことで、食事を注文してもいいかな」

アリシア「あぁ・・・はい、ごめんなさい」

明日の待ち合わせをしてもらえた

仕事を終えて部屋に戻る

人のよさそうな3人組だった機関の調査員だろうか

彼と私の差を見れるかもしれない

部屋の隅に置いてあった装備と武器を準備してベッドに入る

彼がだめでシャロンもダメならあきらめるか

そんなことを思いながら眠りについた

---

支度をして出かける

約束の場所へ行って少し待つと3人が来た

軽装だった

ダグラス「わるいね」

アリシア「いえ、お願いします」

ダグラス「じゃ行こうか」

アリシア「はい、私は何をすれば?」

ダグラス「護衛してくれればそれで」

アリシア「わかりました」

歩きながら少し話をした

アンジェラは戦闘要員、シェリルは魔法は使えるけど戦闘はできないとか

ダグラスも戦闘は苦手らしい

私がレイピアをもっている

アンジェラは槍、ダグラスはショートソードを2つか

アンジェラの槍は刃をつぶしてあるのだろうか?違和感がある

魔道具の鑑定を依頼されたらしいが依頼者の住んでいるところが隣の小さな町で

歩いて3時間くらいの所だった

その生き返りの護衛でテストするつもりらしい

結局街につくまで何もなかった・・・散歩しただけ

依頼人の家に行き、ダグラスとシャロンが魔法でなにか試している

ダグラス「残念ですがこれは偽物ですね」

依頼人が怒り出す

依頼人「そんなはずはない、いくらしたと思っているんだ?」

ダグラスにつかみかかろうとして伸ばした腕をつかむ

手をひねって取り押さえる

つかみかかって本物と言わせるつもりだったのだろうか?

ダグラス「いや・・・これ見た目は魔力の増幅装置なんですが・・・」

ダグラスが魔力を送り込む

形を維持できなくて砕け散る

ダグラス「容量がちいさすぎるんですよね・・・調査員が鑑定したら価値があがるとかいわれたんでしょうけれど質の悪いイミテーションですね」

どれだけの魔力を送ったのだろうか?

一緒にいて彼からは魔力を感じなかった

どういうことがろうか・・・シェリルのほうが・・・

彼女に目をやるとブレスレットを両手首にはめている

・・・なるほど

ダグラス「それではこれで失礼します」

そういって後にする

アリシア「これも調査員の仕事なんですか?」

ダグラス「魔道具の調査・・・偽物が出回っていることが問題かな・・・どこで買ったのか」

アンジェラ「聞かなくていいの?」

ダグラス「教えてくれる感じではなかったね・・・」

シェリル「ですね」

ダグラス「とりあえず報告しておけば、後は機関が動いてくれるよ」

アリシア「そうなんですね」

ダグラス「さてともどりますか」

アンジェラ「そうだね・・・この町なんにもなさそうだし」

帰り道も何事もなく街に戻った

アリシアが働いている店に行く

ダグラス「さて、こんな感じでつまらない仕事が多いけどどうする?」

アリシア「かまいません・・・と、いうか雇ってもらえますか?」

ダグラス「まぁ、いいか2人は?」

アンジェラとシェリルは賛成してくれた

ダグラス「ということで、よろしくたのむよ」

アリシア「こちらこそ、お願いします」

なんとか旅を続けることができそうな兆しだった

店に話をして今週末で終わりにすることになる

接客業は向かないきがした

シャロンはあれから店に来てはいないか・・・

まぁ、いいかな

週末、荷物をまとめて彼らと合流する

宿に泊まる・・・

部屋を1つだけ取ったらしい空きがなかったのだろうか?

ツインのベッド、部屋はそれなりに広い、ソファーもある

どうやって寝るのだろうか?

そんなことを考えていると1つを私がつかっていいと言われた

ベッドに入り3人をみていると

3人で1つのベッドにはいる

アリシア「え・・・っと」

ダグラス「あぁ・・・気にしないでいいよ」

いや・・・気になるだろ?3Pでもするのだろうか

私のいる横で

気になって眠れない

3人は静かに寝ている

・・・何だろう?これは・・・聞いていいのだろうか?

やっぱり気になって眠れなかった

失敗だったかもしれない・・・そう思いながら目を閉じた。
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