欲求不満な旅人達(2nd)

たりないもの

目が覚める

アンジェラはもう起きてベッドから出ていた

ダグラスとシェリルはまだ寝ている

2人とも下着姿でくっついて寝ていた

仲がいいのだろうか

アンジェラ「コーヒーでいい?」

アリシア「ありがとう」

アンジェラ「ききたいよね・・・」

アリシア「まぁ・・・ねぇ」

アンジェラが囚人、シェリルは奴隷だった

囚人は刃のついた武器は持てないことになっているらしい

部屋の隅に置いてある槍を見て理解した

2人をつれていくときのお願いされたことが

「寝て欲しい」

あいまいなセリフを吐いたらしい

2人とも一緒に寝てあげる

体を触るのはいい

中に入れるのはダメ・・・風俗のお店みたいな感じだろうか?

都合のいい解釈だと思う

2人ともそれなりに嫌な思い出でもあるのだろう

ダグラスはお人よしだと思う

アンジェラの方が戦闘は強い、シェリルの方が魔力は強い

2人を敵に回してダグラスは勝てないと理解しているらしい

私の立ち位置は・・・傍観者でいいのだろうか?

へんな約束はした覚えがない

もうあきらめているのだろうか?

女性を3人も連れていたら欲求不満になりそうな・・・

見た目も性格も悪くはない・・・いずれ・・・どうだろうか?

2人が起きる

ダグラス「おはよう」

アリシア「おはようございます」

そういえば歳を聞いていない・・・年下かもしれないな・・・

4人で昼食を食べに行く

今日の予定を聞く

午前中は特に予定がなく買い物にでも行くらしい

午後は街はずれの家を訪ねるとか

魔道具の店に寄った

魔法と魔術の違いはいまいち理解していない

私が使っているのは魔術のたぐいらしい

ダグラスとシェリルは魔法使いということだろうか?

調査員の試験ではそこを見ているのかもしれない

シェリルに聞いてみることにした

シェリル「あなたにも魔力はありますよ・・・普通の人よりは高いレベルの」

アリシア「そうなんだ・・・」 (知らなかった)

シェリル「たぶん使い方を知らないだけ・・・なんでしょうね」

アリシア「使えるの?」

シェリル「その気があれば」

そうなのか?

アリシア「その・・・教えてもらえるかな」

シェリル「いいですが・・・焦らないほうがいいですよ・・・ダグラス」

ダグラスに何か話をしている

ダグラス「そういうことなら」

そういって店員にないかを頼んている

緑色の石が付いたネックレスを渡される

魔道具だろうか?

ダグラス「増幅装置だから・・・使い方はまた」

アリシア「・・・ありがとう」

無条件で信用されているのか・・・それとも・・・

ランチを食べて街はずれの家に向かう

途中で見覚えのある人とすれ違う

肌の色が濃い銀色の髪・・・たしかシャロンさんの・・・

アリシア「あの・・・」

その子が立ち止まる

首をかしげてこちらを見ている

ノア「あ・・・たしか」

アリシア「以前お店で」

他のチームに入れてもらったことをシャロンに伝えてもらうことにした

メンバーの顔を見ている知り合いだろうか?

ダグラス「たしか・・・シャロンの」

アリシア「知り合いですか?」

ダグラス「調査員が知り合いでね」

その子は名乗らずに行ってしまった

急いでいたのだろうか?

古いノートをもっているようだった

背中を見送って歩き出す

これから行くところは魔女がいた家らしい

その時街にいる調査員が交代で定期的に監視しているとか

もしも遭遇したら逃げるのがルール

何もなければそれにこしたことはない

ダグラス「そこの魔女は処分されたと聞いているけどね」

他の魔女が訪ねてくる可能性もあるらしいが

調査員によっては隠し部屋がないか探してみる人もいるとか

すぐに家についた

さっきの子はどこに行っていたのだろうか?

ダグラスが家の中に入る

きれいな状態だった

アリシア「さっきの子はここに来たのかな?」

ダグラス「・・・調査員なしで1人で?」

窓から周辺を除く

民家が少しあるだけで商店はない

ダグラス「だとすると・・・魔女か?」

シェリル「そんな感じではなかったきがしますけどね・・・」

家の中を一周する

何もない

生活感がないくらい何もない

泥棒でも入ったようだった

ダグラス「そのまま報告して終わりかな・・・」

アンジェラ「カモフラージュ用の家だったかもしれないね」

ダグラス「なるほど」

そういって家を出る

魔女がいた家は誰かが買うわけもなく取り壊すわけでもなく放置されているらしい

ダグラス「この先に行って何もなさそうだ」

やっぱり銀髪の子の行動が気になる

ダグラス「まぁ・・・いっか」

今日の仕事はこれで終わりらしい

食事をして宿に戻る

アンジェラ「一緒に寝てみる?」

アリシア「・・・遠慮しとく」

ネックレスの石を見ながらボーっと過ごした。
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