極上の愛を君に
「輝煌くん、待っていてくれたの?」
「あぁ、帰るぞ」
私は、立ち止まっていると
「帰らないのか」
「か、帰るよ」
私は輝煌くんの隣を歩く。
夜はどこか不気味が悪い。
いかにも吸血鬼が出そうな。
・・・・え、
「目が、」
「しー」
輝煌くんは、私の言葉を遮った。
人差し指を立てて。
「ここの街には、吸血鬼がいるんだ。ソイツらに血を吸われると、吸血鬼になってしまう」
「!」
「だから、気をつけて。あんたは特別な匂いがするからな」
「?」
「ほら、着いたぞ」
そこは、私の家だった。
いつの間に。
「じゃあな」
輝煌くんは、今度こそ消えた。
え?消えた?まさか。
私は、家に入った。
これから、恋愛ハプニングが起きるとも知らずに_________。