モノクロの世界で、君が手を差しのべてくれたから
 髪型はもちろん、外見も整え、お母さんたちの前に姿を現すと……。

「お母さん……」

「紗英、……えっ……」

 ふたりが動揺しているのが目に見えた。
 それは当たり前だ。だって、死んだはずの萌(実際は私、紗英だけど)が目の前に現れたのだから。

(やっぱり、なりすますのは無理があるか……)

 本当のことを言って謝ろうとしたその時――。

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