モノクロの世界で、君が手を差しのべてくれたから

エピローグ



 劣等感を持つのは別に悪いことじゃない。

 だけど、それを含めた今の自分を好きになるのも悪くないってことも知れた。


 それを教えてくれたのは、成瀬くん……君だよ。


 でもね、もう少しだけ時間をください。

 私が君を好きになるのはもう時間の問題だと思うから。


 モノクロの世界で、君が手を差しのべてくれたから……

 私は、前を向くことができそうだよ。




完.

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