私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「……………分かったよ……
 香音は………飛行機に乗ったことも覚えてない…?」

「…………ごめん」

「謝らなくていいんだ………香音は何も悪くない」

「雄斗…………」

「…………………香音が乗っていた飛行機な……………山に……………墜落したんだ……………………」

雄斗の言葉はゆっくり…………はっきりと耳に残った…………



墜落……………嘘でしょ…?

そんなこと………あり得ない…………



「……………嘘……でしょ…?」

「……………嘘……だったら良かったな」

「嘘…!
 嘘だよ……!」

「…………香音………」

「………ねぇ………お母さんは…?
 お母さんも……一緒に乗ったはずだよね…?」

「………………………」

何で………何も言わないの………

「ねぇ雄斗…!」

「………………お母さんは………………亡くなったよ………」

……………………亡くなった…?

…………えっ……………どういうこと………

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